遅れてきた生

今こそ幻想がいる

メアリの魔女と花を観て

メアリの魔女と花を観てきた。

思い出のマーニー」のような誠実な表現を期待して観に行った。ドキドキするような物語を観れますようにと思いながら観に行った。

でもそこで目の当たりにしたのは、期待していたものとは異なった。

児童文学の文学足る部分を観たかった。

正直なところ半端な作品というのが印象だったし、はっきり言えば落胆した。

いったい何を描きたかったのだろう。ぱっとしない。

良いところといえば、メアリと赤毛の魔女が可愛かった(特にメアリの、下ろした髪型や後ろに束ねた髪型はキュートだった)。

恐らく本作は評価としても半端なものにとどまると予想する。だけど彼らスタジオポノックは漕ぎ出したばかりの船みたいなものだし(たとえ観る側からすれば関係なかったとしても)、この作品でせめて収益性だけは確保して次作で精緻な作品を生み出してくれればよいなと思った。