遅れてきた生

今こそ幻想がいる

2017-01-01から1年間の記事一覧

メアリと魔女の花について今思うこと

以前私は、メアリと魔女の花のことをさらっと書いた。 gensoushashu.hatenablog.com だけども今になってふと思う。王道的な児童文学(快活で冒険譚でジュブナイルな物語)で文学的なものを描くのは、きっと晦暗な物語でそれを実行するよりも難しいのでは、と…

私はいろいろな人と一緒にいるときは、いつも独りぼっちだった。

NOIRを観ていて「私はいろいろな人と一緒にいるときは、いつも独りぼっちだった。私じゃないわよ。アーネスト・ヘミングウェイ」というセリフを聞いた時、言語化はできないけれども体感的に教養が必要な理由を感じた。教養がなくても生きられるけれども、人…

幼年期の終わり

夢のような時間も終わる。

私には熱がいる

ネットニュースの中で久々に熱量を感じる記事だった。 nlab.itmedia.co.jp 人の熱さが好き。自分の熱量が他人に伝播するような、熱さ。 私は熱を感じる感性をもって生まれた。 そして私は冷たさの中では生きてはいられない。 私には熱がいるのだ。

かくして、ソルジェニーツィンのおかげで

かくして、ソルジェニーツィンのおかげで、「人権」という表現は現代の語彙のなかにその場所を取りもどすことになった。一日に十度、「人権のための闘い」や「踏みにじられた人権」という言いかたを援用しない政治家を私は知らない。しかし、西欧では強制収…

メアリの魔女と花を観て

メアリの魔女と花を観てきた。 「思い出のマーニー」のような誠実な表現を期待して観に行った。ドキドキするような物語を観れますようにと思いながら観に行った。 でもそこで目の当たりにしたのは、期待していたものとは異なった。 児童文学の文学足る部分を…